占い師の持っている水晶玉の役割ってなに?

水晶玉

占い師と水晶玉はもはやセットといってもいいくらいに、占い師が水晶玉を使って占いをするイメージを持っている人は多いと思います。ですが、実際に水晶玉を使う占い師はそう多くなく、多くの占い師はカードや方位盤、筮竹(ぜいちく)などの道具を使います。それだけイメージは強いのに、実際に水晶玉を使う占い師が少ないのはなぜでしょうか。その理由はとても単純です。水晶玉を使う占いは「霊感占い」であり、簡単に、誰にでもできるというものではないからです。

水晶玉を使った「水晶占い」

水晶を使った占いは正式には「水晶占い」と呼ばれ、英語では「クリスタル・ゲイジング」や「クリスタロマンシー」と言われる、れっきとした占い手法の一つとなります。占い方は二通りあり、一つは水晶玉に手をかざし、占いたいものを思い浮かべながら気持ちを集中させると、水晶の中に絵や記号、陰影などが浮かび上がってきて、それを読み解き占うという方法。もう一つは、水晶玉の中にはっきりとした映像が浮かび上がり、その映像をもとに占いを行うという方法。二つの占い方はとても似ていますが、後者は透視能力が必要となる方法です。しかし、二通りとも「霊感」がなくてはできない占いで、占術者の実力が問われる占い方となります。

どんな水晶玉が使われるの?

純度の高い水晶玉は直感力や集中力を高め、時には霊力をも高めてくれると説明しましたが、純度の高い水晶があるということは、純度の低い水晶もあるということになります。純度が高い水晶玉というのは、天然の水晶原石をカットして磨いてできた水晶玉のことで、純度が低い水晶玉というのは、天然の水晶を一旦砕き、石英の粉にしてそれを溶かし、再構成した熔錬水晶(クリスタルガラス)のことです。

占い師が占いに使う時は、多くは純度の高い水晶玉を使いますが、それは大変高価なもので、大きなものになるとなかなか手に入るものではありません。中には占い師から占い師へ、引継いで使われるものもあるくらいです。なので、小さなものを使ったり、時には純度の低い熔錬水晶玉を使ったりする場合もあります。しかし、占い師自身にしっかりとした霊力があれば、水晶玉はあくまで補助的な存在なので、どのような水晶でも占うことができます。それどころか、黒曜石やアメジスト、ローズクォーツなどでも水晶玉の役割を果たすことが可能です。

水晶占いは、ズバリ当ててくる

水晶を使った霊感占いをしている占い師は、本物の力を持っていればズバリと相談者のことを当ててきます。逆に言えば、どこか曖昧なことや、誰にでも当てはまるようなことを言う占い師には注意が必要ということでもあります。本当に見える人であれば、相談者の過去や未来、それから守護霊のこともすべて水晶に映し出されて見えるので、相談内容に対して、一番納得のいく答えを返してくれます。